FXトレードの証拠金とは

FXトレードには証拠金というものが必要になります。
株式取引の現物買いは証拠金ではなく株価そのものの価格で買うことを考えると、ふつうのお買い物と同じです。
しかし、FXは外貨との換金です。
海外旅行に行って円をドルに換金しますが、FXにはレバレッジ(てこ)というものがあり、自分の資金の25倍(日本の場合)取引ができます。
1万円換金したい場合、25万円分換金を出来ることになります。
ドル円を例に証拠金を見てみましょう。
1ドル=135円で計算してみます。
FXでは1万通貨(1ロット)といって通常の最小取引単位は1万通貨分になりますが、これは1万ドルと換金するということです。
1万ドル=135万円になりますが、レバレッジ25倍ですので
USDJPYの場合 135,000 ÷ 25 = 54,000円 ということになります。
EURUSDの場合
1EUR = 1.06ドルで計算してみます
10,600 × 135円 ÷ 25 = 57,240円
この様にクロス円の場合とドルストレート通貨の場合では計算が少し違いますが、円安になれば証拠金は高くなります。
証拠金維持率

例えばドル円で1万通貨トレードする場合
1ドル = 125円で計算すると
必要証拠金は50,000円になる。
口座に50,000円入金した場合1万通貨の取引をすることが出来る。
証拠金維持率は
(純資産)
口座残高 ÷ 必要証拠金 × 100
① → 50,000 ÷ 50,000 = 100% となる
残高が10万円の場合
② → 100,000 ÷ 50,000 × 100 = 200%となる
①の場合含み損が25,000円となり
25,000 ÷ 50,000 × 100 = 50% で
自動でロスカットされます。
③の場合
25,000 ÷ 50,000 × 100 = 150% です。
ロスカットが発生しないように
損切のルールと余裕を持った資金管理が必要になります。
では口座にどのくらい入金したらよいか?
1万通貨のトレードをする場合
20pipsの損切りをされると、2,000円の損失です。
証拠金維持率は常に100%以上に保っておかないとエントリーが出来なくなるので
①トレードする通貨ペアの必要証拠金を調べる
②必要証拠金の1.25倍のお金を入金する
例えば、必要証拠金が5万円の時
50.000 × 1.25 = 62,500円
65,000円くらいあればOKです。
※GBPUSDでは必要証拠金が65,000円程度になるので
65,000 × 1.25 = 81,250円
約85,000円無い場合はGBPUSDのトレードは行わないようにしましょう。
ONE POINT 何故1.25倍?
FXトレードをする場合、勝率が最低でも60%以上のトレードルールは必須です。すると40%の確率で負けが発生する。
10回トレードしたら4回負け。
では連続で負ける確率は?
3連敗 4/10 × 4/10 × 4/10 × 100 = 6%
10%未満の確率です。
すると、10万円の残高で必要証拠金4万円×2万通貨トレードした場合、80%までしか使わないことになる。3連敗したら2万通貨×2,000=4,000のマイナス。
3連敗しても12,000のマイナスで2万通貨のトレードはまだできる。(これが6%の確率で起こる)ほとんどないですよね。
ということから証拠金の1.25倍の金額
8万×1.25 = 10万円 → 10万円の80%を入金しておけばほとんどOKということになる。

逆に資金管理で純資産の80%までしかトレードしないようにすることで、資金計画、トレード計画していきましょう。
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